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「弁護士志望の司法修習生,4割が就職先未定 過去最悪」

昨日の朝日新聞夕刊の見出しである。また「合格者数が多すぎる」「もっと減らせ」という論調がおおくなるだろう。「質が低下している」「法的サービスの質も落ちる」という議論とワンセットである。しかし,私はこの議論にはくみしない。
 新司法試験の第一回の合格者発表の数日後,同級生たちの飲み会があった。そのとき参加してくれた憲法の土井先生が「君たちは数が多すぎるなどと言わないだろうね」と話しておられた。「だから」というわけでもないが,私は口が裂けても司法試験の「合格者数を減らせ」などというつもりはない。
 都会にいたい,と思うから就職先がないのである。法的サービスの需要は人のいるところ,どこにでもある。都会で就職できなくなるのはいいことである。「やむなく」田舎へ行けば,法的サービスの受けられるところが広がる。司法改革の理念の一つが実現できるのである。
 「質の低下云々」の議論も馬鹿馬鹿しい限りである。定量的な証拠は一切ないし,定性的な評価すらほとんどみたことがない。お題目のごとく「合格者数が増えて質が低下し・・・」と唱えられているだけである。そういう言い方がされるのならば,開き直っていえば「水増しすれば味が薄くなるのは当たり前」である。さらに言えば,弁護士会で懲戒される弁護士の入会年次を見てみればよい。高邁な理論を展開する能力があるかどうかより,最低限懲戒されるような仕事をしないことのほうがはるかに大事であろう。味が薄くても,少なくともロースクール出身者の懲戒事例はほとんどあるまい(もっとも,それほど誘惑の多い仕事をしていない,ということもあろうが)。
 ロースクールの一期生として,数の問題も質の問題もムードだけで議論するのはやめてほしい,と思う。少なくとも証拠に基づいて理屈をくみ上げるのが弁護士としての最低限の資質であるはずだから。
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